12/15 京都 十八番
石庭未来 pre.
『ハコノナカ』最終夜
「わたし」
出演
石庭未来
開演 19:30 / 前売 ¥1500
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『ハコノナカ』が最終夜をむかえる。
とても正直な話をする。
こんなこと話すべきではないのかも知れない。でもやっぱり話したい。かっこ悪いのだけど、聞いてくれると救われます。
2017年を振り返ったときに、いちばんはじめにわたしの口から出た言葉は「しんどかった」だった。
「あの子が朝のうたを描いたのは、こんな夜だったかも知れない。」
この企画から始まった2017年。
ハコノナカ、暗幕企画、共催も含めると今年で合計8回の自主企画と呼ばれるものをした。やりたくてやっていた。けど、たぶん、正直、し過ぎた
ともおもう。途中から完全に自分のキャパシティを超えてしまっていた。
それでも、この企画には愛を全力で捧げた。しんどかったけど、たまらなく愛おしい時間たちだった。
しかし、途中から「わたし」というものがどんどん不明確になっていくのがわかった。ひどく、他者からの評価を気にする人間だ
ということにも気がついた。
集客、エゴサーチ、ツイッターのお気に入り、リプライ、インスタグラム、YouTubeの再生回数。いろんなものに呪われていた気がする。「よかったよ」と言ってもらえないと、自信が持てなかった。他者から認めてもらえないと、だめな気がした。わたしがやりたくてやったことに、わたしがいちばん自信を持てなくなっていた。
このままではいけなかった。
「わたし」は死ぬまで「わたし」
「あなた」は死ぬまで「あなた」
それがどんなに尊いことか
について、もう一度知りたい。
あの子が羨ましくて妬ましくて、あの子になりたい。でもなれない。
あの子になることに価値があるのではなく、あの子になれない、死ぬまでわたしだという惨めさにこそ価値がある
とわたしは信じていたいし、信じている。
そして、そんなわたしの頭をなでるのは、いま わたしの他にいない ということ。
わたしは、他の誰でもない「わたし」をちゃんと愛したい。
愛をもってやっている企画の最終夜です。
「わたし」に向かってひたすら歌い続けます。
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『最後は、他の誰でもない「わたし」と。』
わたしとわたしのリアルタイムツーマン。目の前に鏡。映るのは「わたし」